今回の記事は目をそむけたくなるような痛そうな写真が多いので心して見て下さい。
by:ericskiff今回の記事を読む前に創傷ケアの「常識の嘘」についてのURLをクリックすると皮膚と傷に関してもっと詳しい記事が出ており、今までケガをした時にしていたことって一体なんだったんだ・・・という感じになります。
創傷ケアの「常識の嘘」
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下記に述べることは正しいことだろうか? 正しい項目に○をつけて欲しい。
傷(裂傷,挫傷,縫合創,熱傷,褥瘡など・・・)は必ず消毒する。消毒しなければいけない。
傷は消毒しないと化膿する。傷が化膿しないように消毒している。
傷が化膿したので消毒する。
傷にはガーゼをあてる。
傷は濡らしてはいけない。縫った傷は濡らしてはいけない。
痂皮(カサブタ)は傷が治るときにできる。痂皮ができたら傷が治る。
恐らく,現役の医者・看護婦のほとんどのこれらに丸を付けるのではないだろうか?
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実はこの全てが間違っている。この通りにすると,傷の治癒は遅れるばかりだ。つまり,大部分の医療従事者は間違った知識を持っている。
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正しい知識は次のようになる。
傷は消毒してはいけない。消毒は,傷の治癒を遅ら妨害しているだけの無意味で愚かな行為である。。
消毒しても傷の化膿は防げない。傷の化膿は別のメカニズムで起こっている。
化膿した傷を消毒しても,治療効果は全くなく無意味である。
傷(特に皮膚欠損創)にガーゼをあてるのは,創治癒を遅らせる行為である。
傷はどんどん洗ったほうが良い。傷の化膿の予防のためにも,治癒を促進させるためにも最も効果がある。縫合した傷も洗ってよい。
痂皮は傷が治らないときにできる。痂皮は創治癒がストップしているからできている。痂皮は創治癒の大敵である。
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以下,このような「常識の嘘」を糾弾し,正しい創傷ケアに関する知識を解説してゆく。上記の「常識の嘘」のどこが間違っているかが理解できれば,もうあなたは創傷治癒のエキスパートといえるだろう。
(2001/10/01)
新しい創傷治療 −顔面挫傷例−
http://www.wound-treatment.jp/wound002.htm
ここでは筆者が実際に治療した顔面挫傷の症例を提示する。恐らく,従来からの治療法しか知らない人には,信じられない治療成績だろうと思う(特に医療関係者にはショッキングだろう)。素人目から見ても,その効果は一目瞭然。ほとんど魔術的ですらある。
創傷被覆材は従来,褥瘡の治療用に発売されてきた経緯がある。しかし,使ってみると褥瘡よりも新鮮外傷,とりわけ挫傷,擦過傷(すりむき傷)に著効を示す。
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30代男性。交通事故でフロントガラスに突っ込み(シートベルトをしないとこうなる,というよい見本),右前額部を中心に表皮欠損を伴う挫傷が認められる。

初診時の状態。日付は3月27日午前11時。見るからに痛そうですね。
こういう状態で「消毒」するのは拷問同然ですね。そして消毒している医者は言うんですよね,「我慢しろ」って。そりゃ,あんたは痛くないだろうさ,患者さんじゃないから・・・。
で,こういう症例が来たとき,私はどうしているかと言うと,まず,ガーゼを水道水で濡らして絞り,それで傷周囲の血液や汚れをしっかりと落とし,傷の中に異物(泥や砂など)が入っていなければ,そのまま(もちろん消毒せずに)アルギン酸塩被覆材で覆い,表面をフィルムドレッシング(ラップみたいなやつ)で覆うだけです。止血操作も特にしません。
しつこいようだけど,消毒薬は一切使いません。

そしてこれが3月28日午前9時半の状態。

信じられますか? 医者(特に外科系),看護婦なら「嘘だろう」って叫んでいることでしょう。
小さな擦過傷はほとんど治っていますし,裂傷部の出血も止まっています(アルギン酸塩の極めて強力な止血作用のためです)。
この時点で直ちに顔を洗わせます。もちろん,「傷にしみる」なんて事はなく,患者さんはごく普通に顔を洗っています。頭もシャンプー可ですね,この時点で。
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こちらは34歳女性。自転車に乗っていて転倒し,右頬部に受傷
初診時の状態。12月9日です。

以後の処置の方法は,最初の症例と全く同じです。

しつこいようだけど,これを消毒されたら,痛いなんてもんじゃないだろうなぁ。
12月13日の状態です。傷は・・・傷はどこに行った?

患者さんに自分の顔を見せると,魔法みたい,って感激される瞬間です。
12月14日の状態。これで10日後のクリスマスもバッチリだね・・・傷のない顔で。
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最後が小学4年生。11月26日夕方,サッカーをしていて転倒,左頬部をすりむきました。その日は自宅で様子を見ていたものの,傷跡が残るのが心配,との事で形成外科を受診。
11月27日の状態です。受傷から半日以上経過していたため,傷にはカサブタ(専門用語では「痂皮」と呼びます)が付いています。

こういう場合は,局所麻酔の注射をしてから,カサブタを除去(歯ブラシでこすっちゃうんだ)し,うっすらと出血するくらいにします。つまり,「受傷直後」の状態に戻してやるわけです(パソコン用語だと「リセット」ですね)。
ちなみに,カサブタは「傷が治らない」からできるものであって,「傷の治癒が停止した状態」です。決して,正常の治癒過程でなく,また「傷が治る過程でできるもの」でもありません。カサブタは傷の治癒を遅らせ,感染源になるため,このように除去するのが正しいのです。
そしてこれが11月29日の状態。しつこいようですが,きれいでしょう?

正常の治癒過程に戻すため,カサブタを積極的に除去し,被覆材で密封するだけで,人間の体というのは驚異的な回復力を見せるのです。
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これら創傷被覆材を挫傷や擦過傷(すりむき傷)に使うメリットは,驚異的な治癒の速さだけでない。何より「治療に伴う痛み」が皆無なのだ。これらの素材はガーゼのように創面に固着することがないため,創処置(ガーゼの交換)は全く無痛で治療できる。
この結果を見てもまだ,「傷には消毒とガーゼ」の考えを改められない医者は,勇気がないか,理解力がないか,新しいことをするのが余程面倒か,患者を苦しめるのが好きか,そのいずれかであろう。
ヒュギエイアです。家の救急箱の中に消毒薬とガーゼを入れています。といっても何年も使うことがないので、いざという時には劣化していて使えない状態のものがほとんどです。しかしこれを知ると別に使う必要ないんだと思いました。と言ってもこんなケガをしないですむようにするのが一番ですね。
今回もお読み下さりありがとうございます。
みなさんの健康をお祈りします。
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